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血液・免疫科

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血液・免疫科​  

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免疫介在性溶結性貧血

免疫介在性溶結性貧血

自身の免疫で赤血球が破壊されることにより貧血が起きる疾患です。

特発性と二次性がありますが、特発性について説明します。

症状

貧血により、元気が消失したり、食欲の低下などが見られます。

口の粘膜が白っぽく見えることもあります。

免疫介在性溶結性貧血 IMHA

自宅で口の粘膜の色を見ることで分かることもあります。日頃から見ておくと、健康状態の把握がしやすいと思います。

貧血による粘膜蒼白

診断

血液検査で貧血を確認します。

血液塗抹検査で球状赤血球の確認を行います。

その他、赤血球の自己凝集を確認したり、必要な場合はクームス試験も実施します。

治療

赤血球の破棄を抑えるために、ステロイドや免疫抑制薬で免疫を抑制します。

症例の状況に応じて、免疫グロブリン製剤の投与や、輸血を考慮します。

血栓塞栓症の併発が多いので、抗血栓療法も合わせて実施します。

貧血がかなり進行していても、これらの積極的な治療により回復して、いつも通りの生活を送れる可能性があります。

​諦めずに治療していきましょう。

免疫介在性血小板減少症

免疫介在性血小板減少症

血小板は出血を止める凝固の役割を担っています。

自身の免疫により血小板が破壊されることで発症します。

症状

元気、食欲がないという症状で来院されることがあります。

身体に内出血のような紫斑が見られることもあります。

免疫介在性血小板減少症

紫斑が見られる際は、緊急性の高い疾患のことが多いので注意が必要です。

​腹部の紫斑

診断

主に除外診断により診断します。

血液塗抹検査で血小板数の減少を確認します。

血液検査では炎症の数値であるCRPが上昇していることが多いです。

治療

​血小板の破壊を抑えるために、ステロイドや免疫抑制薬で治療します。

症例の状況に応じて、免疫グロブリン製剤の投与や、輸血を考慮します。

急性期を乗り越えたら、再発防止のため定期的にモニタリングを行います。

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